故人と清々しくふれあえる屋内墓苑であると同時に寺院として本堂や客殿を備え、お葬式にも対応できる赤坂浄苑。
それを支えているのが様々な葬儀社です。
今回は3社の担当者にご登場いただき、それぞれに葬儀に対する考え方や取り組み方、またその特徴などを語っていただきました。

赤坂浄苑とのご縁を大切にしながら
各社がお別れの時を支えています。

赤坂浄苑のような形態のお葬儀ができる会館であれば指定の葬儀社が必ずあり、それ以外の葬儀社に依頼する場合はその会館を葬儀で使用できないのが一般的です。
葬儀社に仕事を出し、業者は霊園に紹介手数料(葬儀代金の2割から3割)を支払うのがビジネスモデルとなっているわけですが、その手数料は最終的に葬儀代金に上乗せされ、ひいては葬家の負担となっているのが現状です。
赤坂浄苑はご契約者の為にある会館でございますので、特に葬儀社の指定はしておりませんし、葬儀社に手数料を請求することもありません。しかし、ご紹介できないのもまた問題なので、一般的な手数料分を喪主さまに還元し、適正な価格を提示してもらうように、お寺の意向を十分理解いただいております葬儀社と提携しております。三社さまともお寺から紹介しております。
トラブルがあればお寺の責任ともなりますので多少は安心して相談いただけるかと思いますし、当苑で何度か施行いただいた限りでは志が高い担当者さん達と認識しております。葬儀とは急に発生するものです。お寺が勤める仏事以外の送り出す部分は喪主さまの演出でございます。 もしもの時の為に事前相談(紹介の三社以外でも)されることを強くお勧めいたします。

伝燈院 赤坂浄苑
館長 角田賢隆拝

株式会社孝行舎
代表取締役
田中孝平

寝台会社も経営し、安心を提供

赤坂浄苑は本堂でお葬式ができる素晴らしさがあります。そのために、位牌やお写真がご本尊様にかぶらないように、見づらくならないように会場づくりに気を配っています。
またお通夜や告別式では、ご住職様からご法話をいただくのですが、いつも感銘を受け、その癒しの空間に立ち合わせていただくことに感謝しております。それと同時にご住職様や副住職様の邪魔をせず、自分たちの立場でご家族に寄り添い、荘厳かつ温かいお葬式ができるよう心掛けています。
弊社がお葬式で大事にしているのは、ご遺族様に少しでも安心していただくこと。そのために打合せから最後の精算まで同じ者が担当させていただきます。
お葬式で最初に接するのはご遺体をお運びする寝台車のスタッフですが、弊社ではグループ内に寝台車専門の会社があり、お迎えに上がる時に違和感のない応対ができるように配慮しています。

お葬式勉強会なども企画

赤坂浄苑ではこれまでに何度かお葬式の勉強会を開催させていただきました。本堂でのお話の後、喪主の館内ツアーを実施。4階でのご安置から、祭壇の飾りつけ、精進おとしの試食まで行いましたが、皆様、葬儀の流れがよくわかったと大変に好評をいただきました。
この勉強会がお葬式について、”地図“のようなもものになれればとの思いで取り組ませていただいたのを今でも覚えています。

人生で喪主になる機会は限られていますから、お葬式を実際に行う際にわからないことが多いのは当然でしょう。しかし全体を把握できる地図が頭の中に残っていれば不安が少ないと思っています。
故人と過ごす最期の場であり、残った人たちの出発の場。それがお葬式だと私は思っています。だからこそ、その時間が皆様にとって尊く、かけがえのないものとなるよう、これからも少数精鋭だからこそ発揮できるフットワークの良さと丁寧さで尽くしてまいります。
帝都典礼株式会社
社長室経営企画部部長
濱野貴史

ご家族のご要望と善き葬送文化の融和を図る

私たちは、葬儀の打ち合わせにおいて、ご喪家ごとに葬儀の意義を考えながら打ち合わせを進めております。
もちろん宗教者ではありませんので、おこがましいことは申しませんが、お葬式に込められている宗教的な意味合いを少しでもご家族にお伝えできるよう努めております。また、時としてそれは葬儀に関するものだけでなく、それを取り巻く種々のお話に及ぶこともあります。それが結果的にご家族の心のケア(=グリーフケア)に繋がり、お気持ちが少しでも安らぐことになると考えております。
これまで多くのご家族からご相談を承る機会を得ましたが、赤坂浄苑のご契約者はお墓に対する既成概念にとらわれず、ご先祖やお墓に対してしっかりとした考えをお持ちの方が多い印象です。これはご住職や副住職のお人柄はもちろん、供養や葬送に対するお考えが、柔和でかつご家族のお立場に寄り添ったものであるからこそと考えます。私たちはお寺のご意向を十分に理解し、ご家族に満足して頂けるご葬儀を提供できるようグループ会社や関連業者の協力を得ながら尽力しています、生花店はテイハナというグループ会社ですから、生花装飾ではご家族のご要望を伺いながら提案しております。その他、相続のご相談や遺品整理につきましても提携業者をそれぞれ数社抱えており、ご家族に合った先をご紹介しております。

スタッフの研修や教育を継続

当社が他の葬儀社と比較して力を入れていることに、スタッフ教育があります。ご家族に寄り添うには、人間力が必要だと考えております。弊社では分業制を取らず、担当者が最後までお手伝いします。また、ご家族や参列者に応対するスタッフはほぼ全て厚労省認定の葬祭ディレクター資格を保有しております。
お困りのことがあれば何でもご相談ください。葬儀については事前のご相談はもちろん、葬儀後のことやそれらにまったく関係のないことでもお気軽にご相談ください。他愛のない世間話もきっとご家族の御心の安らぎに繋がるはずです。
株式会社長谷川商店
執行役員 式典部長
丸川泰正

ご遺族のペースで、すべてを進行

ご遺族となって、お葬式を出すのは人生の中で多くはありません。だからこそ長谷川商店では自分自身が初めてお客様を担当するという気持ちになってご遺族の皆様に寄り添っていくように心がけています。また自分がご遺族の立場であればどう接してほしいかを考えて、ご対応するようにしています。
ご連絡をいただければすぐに病院やご自宅に伺い、ご遺体を赤坂浄苑の4階にご安置し、お線香をあげます。そしてご遺族様の気持ちが少し落ち着かれたのを見計らって打ち合わせを始めさせていただきます。ただその際は日程を決める程度にし、あえて細かい内容は後日にさせていただきます。
故人様におきましては長くご病気をされていた方や突然にご逝去された方など様々でしょう。ただそこに共通するのはご遺族様が大変にお疲れになっていることです。そういったことを察して、打ち合わせなどにも気遣いをするようにしています。もちろん、ご遺族様が希望されればその場で詳細も決めていきます。いずれにしましてもご遺族様のペースで進めさせていただくのが弊社のやり方です。

祭壇や人員配置も真心で対応

皆様のおかげで弊社は大正時代の創業以来、港区を中心に数多くの方々のお葬式をお手伝いさせていただいています。その中で満足いただいている理由の一つには上質な生花を良心的な価格でご提供できることが挙げられます。それができるのは、弊社の母体が花屋であるからです。式の準備を終え、会場にお見えになったご遺族様がまず驚かれるのは、その祭壇の見事さ。弊社を選んでいただいた感謝の気持ちを込めて胡蝶蘭など様々な花で飾らせていただいています。

また式の当日、配置する人員なども万全な体制で臨ませていただいています。そう言ったことが重なって皆様が弊社を選ばれているのだと察しています。
納骨の時期をいつにするのかを迷う方も少なくありません。その際、赤坂浄苑では四十九日を待たず、火葬を終えてそのまま納骨される方がたくさんいらっしゃることもお話しさせていただいています。ご納骨まで立会う事が出来たと参列の方にも大変喜ばれています。