伝燈院(曹洞宗)について

目次
・宗派(曹洞宗)・お寺について
・「伝燈院」について
・東京別院

宗派(曹洞宗)・お寺について

「赤坂浄苑」の経営主体でございます「伝燈院」は「曹洞宗」という宗派のお寺でございます。
開苑8年目を迎え私もお寺も皆様に認知していただけるようになってまいりましたので、今回は宗派とお寺のことについてご説明させていただきます。

「曹洞宗」とは

「曹洞宗」とは福井県にあります「永平寺」と横浜市鶴見にあります「總持寺」を両大本山とする宗派で全国に約1万5千カ寺あり、檀信徒の数は1200万人を超す教団とされております。(總持寺は曹洞宗の本山というより石原裕次郎さんの墓所があることで有名です)お釈迦様より代々の祖師方によって継承されてきた「悟り」(大きな意味で心の平安)を得る為の教えを、主に坐禅を通じ布教する教団であり、開宗以来800年の歴史を持ちます。

伝燈院の成り立ち 写真
金沢伝燈院

なぜ「2つの本山」があるの

2つの本山がありますと他宗のように「永平寺派」「總持寺派」と派閥があるように感じられますが、お袈裟の結び方や法要の所作に多少の違いがある程度で、それぞれが独自の運営方針であったり、仲たがいしているようなことはございません。曹洞宗の長を「管長」と呼称いたしますが、この管長は永平寺・總持寺の住職が2年おきに交代する仕組みをとっております。
中国より教えを持ち帰り、日本で「曹洞宗」をはじめられた「道元禅師」が建立したお寺が「永平寺」であり、その後優れた弟子を沢山育て、世に広まる礎を築いた「瑩山禅師」がお開きになったお寺が「總持寺」でございます。總持寺は元々石川県にございましたが明治31年の火災を機に現在の地「鶴見」に移転いたしました。(石川県の總持寺は後に總持寺祖院として同所に再建されております)
曹洞宗ではお開きになった「道元禅師」とお広めになった「瑩山禅師」を両祖と崇め、それぞれがお開きになったお寺を同格の両大本山として、信仰の源とされているわけでございます。
伝燈院をはじめ曹洞宗寺院では、ご戒名をお出しする際にお釈迦さまよりどのような系譜で教えが受け継がれてきたかをお示しする書類として「血脈」をお渡しいたします。(図1)で一部分を抜粋

伝燈院の血脈では道元禅師(永平道元和尚)から数えて4番目が瑩山禅師(瑩山紹瑾和尚)でございますが、宗門の約8割の寺院が瑩山禅師まで同じ系図であると言われておりますので、いかに瑩山禅師の功績が大きかったかがうかがい知れます。
道元禅師については2009年に「禅ZEN」という題名でその生涯が映画化され、現・中村勘九郎さんが道元禅師役を務められています。歌舞伎役者ならではの綺麗な身のこなしで、坐禅を行ずる姿も美しくございました。ご興味がありましたらご覧になってみてください。

伝燈院の成り立ち 写真
図1

「伝燈院」について

伝燈院とは元々瑩山禅師が開かれた石川県羽咋市「永光寺」の伽藍中にある開山堂(そのお寺を開かれた方を祭るお堂)でございました。そこには五老峯と称し天童如浄(道元禅師の師匠)・永平道元・孤雲懐奘・徹通義介・瑩山紹瑾の曹洞宗にとって重要な5名の祖師方が祀られております。
この開山堂の名前をいただき永光寺の塔頭(大寺院の周りに建てられる系列の小寺院)として建立されたのが始まりでございます。その後(江戸時代中期)石川県金沢市の現在地に移転されました。現在も鶴見の總持寺・總持寺祖院・永光寺内には開山堂として「伝燈院」が存在し重要な信仰の対象となってございます。
「伝燈院」という名称のお寺は全国でも1カ寺しかなく、瑩山禅師を御開山とし現住職が44代目となる歴史のあるお寺ではございますが、現代まで檀家数も少なく衰退しておりました。そこで現住職は鶴見に總持寺が移転したのと同様に東京の地に別院を建立するに至り、その後様々な方のご協力をいただき金沢の本堂を平成9年に再建した次第でございます。
このように「曹洞宗」「伝燈院」は中々の歴史がございます。安定した寺院経営はもとより、祖師方より受け継がれてきた教えを分かりやすく布教させていただき、皆様がたが心安らかにすごせる為の一助となるよう今後も精進してまいります。

東京別院

平成8年、麻布の地に東京別院「麻布浄苑」を建立し数多くの方にご賛同を頂き、平成25年この赤坂の地に「赤坂浄苑」を建立するにいたりました。
昨今、核家族化・少子高齢化の無縁社会により起こる孤独死、餓死の事件が頻繁に報道され皆様の死に対する関心が深まっておりますが、その一方で現代人の宗教離れは進んでおります。
お寺とのお付き合いが、近しい方が亡くなられ墓地を求めてからとなる現状が原因の一つと考えます。
その中で、求める意思はあっても跡継ぎがいないと契約できない、檀家にならないと納骨できないとの弊害もよくお聞きします。
家族のかたちも多様化し、故人の御霊をお納めするご供養のかたちも変化しています。
当院は皆様が安心してお参りができるお墓、気軽に仏教に触れ合える新しいスタイルのお寺をコンセプトにこの「赤坂浄苑」を建立いたしました。

麻布浄苑についてはこちら

麻布浄苑
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赤坂浄苑
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