「6月1日より開苑時間を10:00~18:00とさせていただきます」

初夏のみぎり、当浄苑ご関係の皆さま方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。新型コロナウィルスの感染拡大に対する不安と、活動自粛要請の影響で心と体のバランスを崩されていることとお察しいたします。

私たち一人一人の危機意識と取り組みにより、他の諸外国より非常に優秀な結果でウィルスを封じ込めができたことは医療現場の奮闘や皆さま方の頑張り、政府の対策を含め評価すべきところだと実感しております。

感染者の減少に伴い五月二十五日に「緊急事態宣言」が全国で解除されたわけでございますが、これは「極めて危機的な状況を脱した」ということであり、自治体ごとの事業者に対する休業や国民に対する外出自粛の要請は継続しており、有効な治療法やワクチンが開発されるまで新型コロナウィルスの脅威は無くなりませんので感染拡大以前の日常に戻れないのが現状です。

赤坂浄苑のある東京都では休業や外出自粛要請の全面解除に向け「計画表」(ロードマップ)が発表され段階的な要請の解除が示されました。感染状況により二週間単位で段階を定めるとのことですが、現在の「第二段階」(ステップ2)ではパチンコ店などへの休業要請がまだ解除されていません。イベントにおいても感染防止対策を施して(1~2メートルの距離をとるなど)100名まで可となっておりますが、毎年200名以上に参加いただく「お盆の合同法要」(七月十二日開催)において対策をとるのは不可能ですので無観客として行うしかありません。また、六月十三日に開催を予定しておりました「お盆勉強会」も開催中止とさせていただきました。

六月一日より当苑の開苑時間を十時から十八時までとさせていただきますが、職員の分散出勤・時差通勤の都合上、当面の間 夜間の開苑(十八時から二十一時)を休止することといたします。

非常に面倒なことではございますが「新しい生活様式」「新しい日常」として示されるように、今後しばらくの間は新型コロナウィルスの感染拡大防止に注視した行動を余儀なくされます。施設の管理者として時には行き過ぎとも思える対応をとらざるを得ない場面や、皆さま方にご協力をお願いすることもあると思いますのでその点について何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

最後に「外出自粛」の目的は人と人との接触を減らすことにあります。外に出てはいけないということではありませんので、散歩やサイクリングなど三密を避けた運動を心がけ、太陽の光を一杯浴びて免疫力を上げ、健康に過ごしていただければ幸いでございます。

令和2年5月29日
赤坂浄苑 館長 角田賢隆 拝