赤坂浄苑を支える様々なスペシャリストを紹介していくこのコーナー。
今回は、すぐそばの一軒家で情緒ある店構えをみせる「赤坂うまや」の高田雅之店長にご登場いただきました。

市川猿之助ディレクションのお店で
こだわりの九州料理を提供。

赤坂うまや 店長
高田雅之 

赤坂うまや

歌舞伎の世界観を感じる店内

- まず「赤坂うまや」がどのようなお店なのかを教えていただけますでしょうか。

高田:「うまや」はJR九州フードサービスが経営している九州の味覚を楽しむことができる創作料理店です。しゃぶしゃぶの鍋をはじめ、九州の料理をメインに提供しており、都内には8店舗あります。
その中で「赤坂うまや」は、三代目市川猿之助(現在の二代目市川猿翁)さんが稽古場として使っている建物を改修する際に1階と2階に出店させていただき、その監修をしていただきました。歌舞伎の世界観が伝わるよう、店内の提灯や飾っている隈取などは、猿之助さんからご提供いただきました。

- 現在も稽古場として使われているのですか。

高田:3階が稽古場となっており、お弟子さんの稽古が週2回ほど行われています。また新橋演舞場や歌舞伎座で公演がある場合も役者さんたちがお使いになっていますし、藤間流のお弟子さんたちも日本舞踊の稽古をされています。
時折、3階の稽古場から強めの足音が聞こえてくる場合もあります。歌舞伎には足で床を強く踏む動きもあると思いますが、そういった場面が想像でき、この店が稽古場の下にあることをあらためて実感できます。
猿之助さんをはじめ、お弟子さんたちに食事をお届けすることもありますが、稽古帰りは下に降りてきてこちらで召し上がっていただくこともあります。

幅広い世代に親しまれる名物の「楽屋めし」

- ランチメニューの一つである「楽屋めし」は名物となっていますが、どのような料理なのでしょうか。

高田:歌舞伎の楽屋にお届けするお弁当をお客様の為にアレンジしたものです。より多くの品を味わっていただけるよう、煮物や酢の物などを少しずつ一つの桶に入れてご用意していますが、必ず猿之助さんの好物であるエビフライを付けています。
本来、「楽屋めし」とは役者さんが隈取という歌舞伎のメイクのまま幕間などの短い時間にさっと召し上がっていただくものとお聞きしています。「赤坂うまやの楽屋めし」もそういった役者さんへの気遣いを感じていただけるよう味はもちろんのこと、一つひとつを食べやすく作っています。さらに舞台裏の雰囲気も感じていただければと思っています。

ご葬儀やご法要の際に作り立ての美味しさを

- 夜のお食事で人気のある料理は何でしょうか。

高田:九州の食材を使った定食や炭火・創菜料理をご用意しています。中でもしゃぶしゃぶ鍋やもつ鍋、焼き鳥は好評で、しゃぶしゃぶの締めにお出しするラーメンも人気があります。佐賀県の川島豆腐店から取り寄せているざる豆腐もよく出ます。
料理は、和食の世界で修業してきた料理長をはじめ、ホテルなどで腕を磨いてきた料理人たちが厨房に立ち、それぞれにプライドをもってこだわりの味を提供しています。
またお酒も九州らしく、焼酎の銘柄を豊富に取り揃えている他、最近は外国のお客様も増えてきた関係で、日本酒やワインも多くご用意するようになりました。

- 赤坂浄苑ではどのような時にお食事をご提供されていますか。

高田:ご葬儀やご法要で来られた方のために料理をお出ししています。こちらに来ていただいたり、お運びするなどその時によって様々です。
あらかじめ時間と人数が決まっていますので、温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で召し上がれるよう、できたてをご提供しています。お通夜の際にはオードブルをお届けする場合もあります。
また、ランチでは参拝に来られた方や見学の方にもよくご利用いただいています。

- これから春にかけてのお勧めの料理は何でしょうか。

高田:竹の子などが旬になりますのでそういった素材を使った料理を予定しています。1階はテーブル席、2階はお座敷でイス席の他、堀ごたつタイプもあり、ゆっくりと足を伸ばして寛げます。
当店は、日曜日と月曜日の祝日はお休みをいただいていますが、赤坂浄苑でご法要がある際はご予約ができますので遠慮なくお申しつけください。

- 本日はありがとうございました。

赤坂うまや
<昼の部>
月~土 11:00~14:30
    (ラストオーダー 14:00)
<夜の部>
月~木 17:00~23:30
    (ラストオーダー 22:45)
金   17:00~25:00
    (ラストオーダー 24:00)
土・祝 17:00~23:00
    (ラストオーダー 22:00)
※日曜及び月曜の祝日・年末年始は休み